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書評 赤の継承〜カープ三連覇の軌跡〜

昨日、前から読みたいと思っていた「赤の継承〜カープ三連覇の軌跡〜」という本がKindleで割引をしていることに気づき、購入しました。

 

 

タイトルから察せる人も多いかと思いますが、プロ野球広島東洋カープの前監督で2016年に25年ぶりにリーグ優勝を成し遂げた緒方前監督が書いた本です。

優勝する前年の2015年に就任し、充実した戦力から「今年こそは優勝間違いなし!」の前評判からの失望の4位を経て2016年のリーグ優勝を勝ち取り、次の年から三連覇を成し遂げます。その時の失敗と監督本人を含めた意識改革の道のりが書かれています。

筆者はこんな本を買うぐらいですから、当然カープファンなのですが、カープファン以外の人が読んでも学びが多いように思います。

結びに専念すれば、果が生まれ 果に専念すれば、苦が生まれる

この本で一番印象に残った言葉です。2015年、上昇気流にあり、高い前評判だったチームを優勝に導けず、苦悩の日々を送っていた時に、真言宗天王山・命教寺の植田住職から教わった言葉です。

現代風に書けば、「自分がコントロールできない結果ではなく、コントロールできるプロセスにフォーカスせよ」ということでしょうか。この言葉の通りプロセスに集中することで、次の年からの三連覇という結果がついてきたそうです。

この内容を自分だけではなく、チームに浸透させるために、コーチやトレーナー、スコアラー、選手にも明確な役割を求め、それぞれのやることを明確にしたそうです。自分のやるべきことに集中できるようになった結果、負けているときでも、集中力を切らすことがなくなり、打者は次の1点、次の塁に集中することができることから逆転勝ちが増えました。確かに、この時期のカープは序盤で大差をつけられていても気がついたら逆転勝ちしていることが多いことから「逆転のカープ」と言われていました。この頃は強かった。

ビジネス本として、学びが多い本

最近、仕事で結果が出せず、悩んでいる筆者にも響くものでした。

結果を出すことに意識をとらわれるのではなく、その過程に集中し「やりきった」という状態まで持っていく。

そのために役割を明確化する。筆者の場合、部下はいないので、仕事のタスクを明確化し、一つ一つのタスクに集中する。仕事がうまく行かなくても、英語の勉強など他に心理的な影響をひきずらない。

色んな本で書いてあったことですが、カープファンとして読めた本だったので、強く印象に残りました。

早速仕事のタスク、もう一度見直したいと思います。

編集後記

※ここは適当に書き散らすところです
こういう本はいつも読んで「いい話だったなぁ」で終わっていたのですが、こうやって書評をまとめることで学びが整理できますね。これも色んな本に書いてありますが、やっぱり実践しないと体感できないです。他者に見られることを前提に文章を書くことで自分が鍛えられていると感じます。ただ、文字数が少ないですね。この本からもう少し学びを得ることができていると思うのですが、言語化できていない証拠ですね。