CX-30のスマホ接続
[追記]使っていくうちにわかったことや、一部不正確なことを書いてあるので、こちらの記事にリライトしました。よろしければこちらをご覧ください!
[追記ここまで]
以前書いたとおり、マツダのCX-30を買いました。いえい!
購入する際に、いろいろ調べたのですが、あまり出てこなかったのが、CX-30とスマホ接続についてです。
もちろん、iPhoneのCarplayやAndroidのAndroid Autoに接続できることは知っていたのですが、それらが具体的にどのような挙動をするのか、私が知りたい情報が十分に記載されていませんでした。
今回は、私が想定していたスマホ接続の方法と実際にどうだったかについて書きたいと思います。感想からいうと、少し気になるところはあるけれど、総じて満足です。
CX-30の購入を検討している方、それ以外でもマツダコネクト2が搭載されているMAZDA3, MX-30などの購入を検討している方に読んでいただければと思います。
基本情報
CX-30を始め、マツダの最近の車種はダッシュボードに画面が搭載されており、基本的には後付のカーナビは取り付けることができません。CX-30, MAZDA3, MX-30でカーナビ機能を使うには2つの方法があります。
- カーナビソフトを購入
純正のカーナビソフトがSDカードに収納されていますので、それを購入すれば通常のカーナビを使うことはできます。数年前のマツダ車のカーナビのデキがとんでもなく悪かったみたいで、今でも検索すると当時の記事が出てきます。
筆者はスマホ接続を予定していたので、このソフトの購入をするつもりはなかったのですが、たまたま買った新古車についていたので、使える状態にあります。
短期間使ったのですが、特に問題なく使えそうです。3年間は自動アップデートもしてくれるみたいですし、運転席のガラスに投影されるスピードメーターと一緒に道案内もついてくるので機能としては十分です。
ただ、とにかくダサい。前の車でつけていた数年前の楽ナビのグラフィックよりダサくて、外装・内装の質感に負けています。なので、結局使っていません。
蛇足ですが、調べても出てこなかった情報として、このナビを使っているときに、スマホをさして音楽再生をすることは可能です。また、スマホからBluetoothで音楽を飛ばすことも可能です。 - スマホと接続
アームレストの下にUSB端子があるので、そこにケーブルでスマホを差すとスマホ内のアプリを車のボタンで制御でき、車の画面に表示することができます。画面は車で使いやすいようにカスタマイズされています。これがiPhoneだとCarplay、AndroidだとAndroid Autoと呼ばれている機能です。
こちらも蛇足ですが、起動するアプリには制限があるので、例えばYoutubeを表示することはできません(表示するやり方もあるにはあるみたいなのですが、一工夫必要なようです)。音楽はスマホの音楽が使えるし、地図はGoogle map等の使い慣れたアプリが使えます。
想定していた使い方
乗車のたびに毎回接続するのも面倒なので、CX-30に古いスマホを差しっぱなしにして使っています。アームレストの下の収納スペースにしまっておけるので、外からスマホが見えて盗難リスクが上がるということもありません。このスマホには妻名義の楽天モバイルを差して1GBまで0円で運用しようと思っていますが、まだ契約していないので、今の所オフラインのみの使用となっています。
Carplayか? Android Autoか?
さて、ここで接続するスマホをiPhoneにするか、Androidにするかが論点になりますが、今回はiPhoneにしました。妻の機種変後のiPhoneがたまたま空いていたからというのが我が家の都合ではあるのですが、試しにAndroidを接続したとき、Google mapが画面全体に広がらず、左右に黒帯が発生したのが、あまりかっこよくなかったです(車の画面が16:9以上の超ワイド画面なのです)。使用感を詳細に比較したわけではないのですが、仮にiPhone/Androidが両方選べたとしてもiPhoneを選んだと思います。
期待どおりだったところ
エンジンONで自動的に操作画面になる
ここが購入するときに不安だったところです。エンジンON時にCarplayが自動的に起動してCarplayの画面になるので、毎度接続作業をして...ということはありませんでした。もっとも、例外もあって、そこは下で触れることにします。
地図はさすがのスマホ地図
Google mapやiPhone純正の地図が使えます。まずはグラフィックがきれいです。純正ナビの画面とは比べ物になりません。Google mapは普通のカーナビに搭載されているVICSなどより遥かにカバー範囲が広く、精度の高い交通状況が表示されます(今の所スマホはオフライン運用ですが、テザリングで繋げば表示されます)。また、地図は当然最新です。更新期限が切れたカーナビのように新しく開通した道路を走っているときに空中散歩することもありません。自車の位置精度もあまり厳しい場所には行っていませんが、今の所困ったことはありません。
高速道路に入ったときに従来のカーナビにあったようなIC/SAを表示してくれるようなモードにはなりませんが、デメリットはそれくらいで、メリットのほうが大きく上回っていると感じられます。
Google mapは事前ダウンロードが使える
オンラインで地図を使っていると、気になるのは通信容量ですが、Google mapはオフライン地図という地図を事前にダウンロードしておく機能があります。自宅などのWiFiがある環境で自宅周辺(といっても数百kmレベルです)の地図を事前にダウンロードしたので、今のスマホのように通信環境がなくても地図はずっと表示できています。つまり、かなりの遠出をしない限り、地図そのもので通信容量は消費しません。あとは経路検索や交通状況の表示に通信を使っていますが、これはどのくらい使うのか、楽天モバイルを導入後、検証結果を報告します。
Amazon musicも問題なく使える
Carplayだからといって、iPhone標準の音楽アプリしか使えないわけではありません。筆者はコストの関係からAmazon music unlimitedを使っているのですが、これも問題なく使えます。事前に曲をダウンロードしておけば、オフラインで聞くことも可能です。
音声操作は未来的
音声操作はHey, Siriと呼びかける...わけではなく、ハンドルについているボタンを押すと音声操作を受け付けるモードになります。ここで「自宅に帰りたい」や「〇〇の曲をかけて」というと行き先が設定されたり、曲が再生されます。スマホでできることなので、機能としては目新しくはないのですが、車でこれができるとかなり未来的でした。おぉっ、ってなりますよ。
期待どおりではなかったところ・改善してほしいところ
スマホのロックをたまに解除しないといけない
先程エンジンONで自動的に画面が表示されると書いたのですが、例外があって、スマホがロック画面になると、スマホのロックを解除しないといけません。これがどういうタイミングで起こるのか、あまり理解できていないのですが、前回乗車から時間が立っているとなることが多い印象です。ではロックしなければ、と考えましたが、そうもいきません。スマホそのものには大した情報は入っていませんが、GoogleやApple、Amazonアカウントと連携しているので、万一の盗難を考えるとロックなしはあまりに怖いため、ロックが必要です。セキュリティ的には正しいんですけどね。面倒です。
音声操作は純正マップ・ミュージックアプリ限定
上で、地図も音楽も問題なく使える、と書きました。また、音声操作は魅力的、とも書きました。いずれも間違いではないのですが、これを組み合わせることができないのが困ったところです。
具体的には、ハンドルのボタンと使って音声操作でナビをすると、iOS純正の地図が開きます。精度やルート案内に不満があるわけではないのですが、地図を事前ダウンロードできないので、オフライン運用できないのが不満です。
また、音声操作でAmazon musicは操作できません。再生中に音声で操作しようとするとSiriに断られてしまいます。AmazonのAlexaとうまいことやってほしいのですが。。
タッチパネルで操作できない
CX-30などのマツダコネクト2車種はタッチパネルでの操作ができません。タッチパネルに対応していたとしても手の届きにくいところにあるので、触れないですけどね。
シフトノブのあたりにあるボタンを使って操作するのですが、やはり使いにくい。少なからず操作に慣れが必要です。
マツダが主張するには、運転中に視線の動きを最小限にしたかった、ということみたいで、実際に見る分にはとてもいい位置に配置されていると感じます。設計思想としては理解できるのですが、使いにくいのは使いにくいので、なんとか両立する方法を考えてほしいですね。
拡大縮小しにくい
操作するボタンにはダイアルがあり、ナビアプリではそれを回転させることで地図の拡大縮小が可能なのですが、Google mapもiOSの純正マップもそれに対応していません。画面上のカーソルの+/-ボタンに合わせて押すと拡大/縮小が行われます。
これもかなり使いにくいです。正直あまり使わないんですけどね。
まとめ
CX-30にiPhoneを接続し、Carplay機能を使ってみたレビューと細かい挙動について記事にしました。冒頭にも書いたとおり、総じて満足がいくものでした。スマホにSIMを差していないオフライン運用中なので、楽天モバイルを差してみて、1GB以内で使えるのかどうか、別途報告しますので、そちらも期待していてください。では。
編集後記
※ここは適当に書き散らすところです
今回は思ったよりボリュームの多い記事になりました。車好きな人のCarplayやAndroid Auto記事は多いのですが、ガジェットの観点から細かくレビューしている記事が少ないため、今回はガジェット好きの観点から気になるところを書いてみました。ここがわからないといったところがあれば、可能な範囲で検証しますので、コメントください。