子供を中学受験させるべきか(メリット・デメリットの整理)
筆者は2児の父親で、長男は小2、次男は年中です。筆者自身が地方の中学受験経験者ということもあり、無理のない範囲で子供も中学受験をさせようと最近まで疑いなく思っていました。しかし、最近少し考えがゆらいでいることもあり、blogを通じて2つのメリット・3つのデメリットを整理しました。先に書くと、整理した結果、結論は出ていません。
※もちろん、子供の意思が最優先であることは言うまでもありません。本記事はそれは大前提として、親側の意見として書いた内容です。
中学受験のメリット
優秀な人という環境
受験というフィルターを通った人が集まってくるので、今あらためて思い返しても優秀な人が多かったです。指定された問題集を定期試験までに何回も周回させる人、英語のテープを1日10回聞いている人、など。。
また、そういう人に囲まれている環境で日々を過ごすことで基準が引き上げられる効果も大きいです。この「基準」には2つの観点があります。
- 勉強環境
定期試験前になると学校全体のムードが勉強方向にひきしまったり、職員室の前では先生に質問する人が増えたり、一生懸命勉強する人をバカにする空気感がないなど、当たり前に皆が勉強をしているので、自分も勉強しなくてはという雰囲気になります。人にもよるとは思いますが、孤独に勉強するのって難しいと思います。 - 成績・志望校
自分で言うのもなんですが、出身校は地方では優秀な方だったので、学年の内、数十パーセントが東大・京大に行くような学校でした。なので、志望校は国公立当たり前という雰囲気でした。
いずれも、普通の学校の環境では得られない環境ではないと思います。この環境下で、自然に勉強する習慣、高い基準を設けることができ、筆者の成績(やらしいことをいえば、学歴)も一段上がったのだろうなと思います。
高校受験がない
中学から高校って、結構私生活が充実する時期だと思います。その時期に受験がないというのは今振り返ってもとても幸せなことだと思います。また、顔ぶれも変わらないので、とても楽しい時間が過ごせました。
筆者の場合は、中学3年ぐらいから部活の落ちこぼれが集まって野球サークルができ、野球部とはレベルの違う、ゆるーい野球ができたのがとても楽しかったです。最初の試合でキャッチャーのプロテクター代わりに元剣道部の道着を使ったのも懐かしい思い出です。
中学受験のデメリット
お金がかかる
筆者の場合(時代)、小5から受験勉強をはじめましたが、今は小4から始めるのが当たり前みたいで、ネットの記事によると3年間で400万円かかるそうです。通常の月謝以外に、夏期講習・冬期講習・土曜特訓・模試など、いろいろな名目でお金が取られるらしいです。
それに加え、無事に合格した暁には中学の学費もかかります。正直、今の給料だと妻にも協力してもらいながら、それなりに無理をしないといけません。そこまで無理をすることが、家族にとって幸せなのか、最近少し疑問にも思うようになりました。それだけあれば、海外旅行を通じて、海外の見聞を深めるという選択肢も十分にありえますし。
受験産業が受験に最適化されすぎている
「2月の勝者」という中学受験を題材にしたコミックを読んでいます。昔の受験って、筆者が地方出身ということもあって、もう少しおおらかだった気がします(昔は良かったオジサンのコメントかもしれませんが)。学力を上げて、その先に中学受験のゴールがあるイメージだったのですが、最近は試験問題に教育が最適化されすぎていることによって、もう少し大きなくくりで優秀な人物が選抜できていないのではないか、という疑問をもっています。
この点は個人的な体感で、筆者は中学受験にあまり苦労した記憶がない(中学受験が人生のピークでした。。)というところもあいまって、客観的な検証はできていません。そう考えるとここは少し検証する必要があるかもしれませんね。
優秀な人の定義の多様化
公立高校を改革した人の本を読みました。
昔から言われていることですが、偏差値で測れない能力があり、そちらを伸ばすほうが社会に出た時に役に立つのではないか、という思いがあります。筆者の今の仮説は、昔は情報がなかったため、そういう多才な人も中学受験をし、中学校に集まっていたのですが、このような様々な教育が試みられ、そのような情報が簡単に入手できるようになった結果、本当に優秀な人(尊敬の念を込めて変人と呼びますが)は優秀校に集まらないのではないでしょうか。
そうであるならば、そのような学校を調べてそこに入ってもらったほうがいいのではないかと考えるようになりました。
まとめ - 親に感謝
筆者が感じている中学受験のメリット・デメリットを上げました。
これを書いて思うことは、筆者自身が実体験していることで、メリットもデメリットも外から見るより深まっているだろうということです。その意味で、中学受験をさせてくれて、中高一貫に入れさせてくれた親にはあらためて感謝したいなと思いました。せっかくの経験を活かして、親としてはどうしてほしいか、考える必要がありますね。
編集後記
※ここは適当に書き散らすところです。
中学受験、個人の体験としてはメリットしかなかったです。当時の筆者はクソ生意気で、あのまま公立に言っていたらイジメられていたでしょう。小学5,6年生のときの担任もすごくいい先生でした。なので、当たり前のように中学受験を考えていたのですが、メリットデメリットを整理すると意外と考えるところありますね。子供の意思を尊重しつつ、最適解を考えようと思います。